最近のアウトプット

最近、アウトプットを行うことを心掛けている。

 

アウトプットの定義は難しいが、一言でいうと、自分の外側に何かを生産することだと思う。アウトプットのいいところは、知識であれ、技術であれ、定着しやすいところだ。自分の中で何かを考えることは大事だが、多くのことはそこで閉じてしまい、次第に忘れられていく。そのことを、例えば紙に書きだしたり、人に話したりすることで、自分の力としてより定着するのだ。

 

人に教えるときに、教えている人が一番身につくというのは、よく言われていることだ。これはアウトプットがいかに効果的かを示すいい例だと思う。人に教えるためには自分が、その物事を完璧に理解していないといかない。また話す中で、自分の頭が整理されていく。

 

さて、肝心なのはこのアウトプットをする方法だ。

最近は、2つの方法でアウトプットを練習している。

一つ目は、一人語りだ。これは、まるでラジオに出ているかのように、一人であるテーマについてしゃべり続けるということ。「話す」ということはとてもレベルが高いことだ。人の考えていることは、抽象的→具体的の軸で表すと、単に頭のなかで考えている状態、文字に書きだした状態、口にだすこと、の順で、具体的になっていく。

 

話してみると、物事は自分の中で整理されていないと、口に出そうというときに詰まってしまう。だから自分がいまどこまで分かって、どこから分かっていないのかが良く分かる。同時に、話すことで、論理的な主張が、頭で考えているより定着するのだ。

最近は、これを朝の通勤15分の車の中でやっている。そのとき話したいと思ったことを、とりあえず話すのだ。これは、とてもトレーニングになるし、目的地に着くまでの時間も早く感じ、一石二鳥だ。

 

 

二つ目は文章化だ。考えていることはとりあえず文章にする。その形式は、ノートでもいいし、パソコンでもいい。とにかく文章にしてみると、論点が見えてくるとともに、頭もすっきりしてくる。当たり前のことだが、文章というのは、今自分が書いていることしか、言えない。頭の中で考えているときは、同時に同じことを考えてしまったり、論点が次々に飛んでしまう。これが、頭を混乱する要因になるのだが、書いてみると、こういったことは起こらない。

テーマは何でもよい。自分の興味のあることでもいいし、書きたいこと、また人に教えたいこと、何でもいい。とにかく書いてみることが大事なのだ。それが必ず後から聞いてくる。

具体的な方法だが、自分だけの見れるように書いてもいいし、発信しても良い。

自分だけの文章として代表的なものは日記である。日記は、後から振り返られることだけではなくて、いま自分はどう感じているのかという、自分の気持ちを整理するのに、非常によい方法だ。発信する文章を書くときは、どうしても体裁を気にしてしまうから、自分の気持ちを素直に表現したいときなどは、自分だけのノートに書くほうがいいだろう。

 

発信は、例えば、Twitterでふと感じたことを書き留めてみたり、ブログに書くなどの方法がある。外部に発信する文章は、他の人に見られるんだという緊張感が、文章の精度を高めてくれる。また、反応があればモチベーションも上がるし、自分の文章に対する客観的な評価が得られるのがメリットだといえる。

 

以前は書きたいことが思いつかないときは、ブログは書かなかったが、最近は、特に書きたいことがないときも、とりあえず書き始めることにしている。そうすると不思議と文章が出てきて、途中から筆が進み始めることに気が付いた。

グダグダ考える前に、まずやってみる、というのは大切なことだと改めて気づいた。

 

他にも、本を読んだときに、簡単な感想文を書くことにしている。これには読書メーターというサービスがとても使える。これを使いだしたおかげで、本を読む機会と、感想文を投稿することが非常に増えた。おすすめしたい。

 

アウトプットは確かに最初はハードルが高そうだが、やってみると意外と簡単だ。アウトプットを続けることで、いつのまにかグンと力がついたという実感が得られるはずだ。

まあ、まずは3日坊主でもいいので、アウトプットをやってみたらどうだろうか。